こんばんは。よくコメントくれる「まりんご」が、ブログに、牛久にいる大仏さんに会いに行ったことを書いていました。

牛久の大仏さんは、阿弥陀さんですが、遠くから見ると山越阿弥陀に見えます。

山越阿弥陀というのは、来迎図の一種です。来迎図は、阿弥陀さんが家来を引き連れてお迎えにやってくるところを書いた絵ですが、ふつうは雲に乗ってやってきます。山越阿弥陀というのは、巨大な阿弥陀さんが、山の向こうから、歩いてこっちにやってくるところが、ふつうの来迎図とは違って、大迫力です。

20080511195514ひとつめ。京都の禅林寺というお寺にある山越阿弥陀図です。

昔の人は、山越阿弥陀図の手のところに紐をつけて、死にそうになったらその紐をもって死ぬと極楽にいけるぞというようなことをやっていたらしいです。

死にそうな人だったら、迎えに来てくれて感激ですけど、元気な人だったら、逃げ出すかもしれない迫力ですね。

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ふたつめ。愛知の大樹寺山越阿弥陀図です。

こっちを向いているところが迫力ですね。もっとも、斜め向きのやつもあります。

斜めの方が、ふつうの来迎図に近いですが、正面の方が、迫力があってかっこいいです。

この迫力は、クエポニだと思います。やってくるというところが特にそうです。「救うぞ。どーん」という感じがします。大きいところも、ウルトラマンみたいで強そうです。

もっとも、牛久の大仏さんは、スタチューなので動きません。いつもは墓守りをしてらっしゃいます。

こっちから会いに行かなければならないわけです。けれど、成田の方から牛久に向かっていくと、ちょっと歩いているようにも見えるときがあります。歩いたら、すごいだろうなあ。くま。

山越阿弥陀の話は、折口信夫に、「山越しの阿弥陀像の画因」というのがあります。(リンクは青空文庫さんです。)興味のある人はどうぞ。

阿弥陀さんは、他の仏像よりも、働きかける力がダイレクトに表現されているのが多いと思います。

20111111見返り阿弥陀(永観堂)たとえば、みかえり阿弥陀とか。これは、ある坊さんが念仏していたら、阿弥陀さんが突然あるきだしたので、お坊さんがびっくりして立ちつくしていたら、振り返って、「おそい!」といってるところだそうです。急いで救いにいこうとしてるのに、坊さんがグズだったから怒ってるわけです。

なかなかすてきですね。くま。
may 11, 2008

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