わたしが死刑制度を廃止した方が良いと思う理由は単純なもので、要するに、国家に対して個人を殺す権限を与えるべきではないと考えているからです。(現状の死刑制度は、国家に対して、条件付きで誰かを殺す権限を与えているものです。)
国家に対して個人を殺す権限を与えないというのは、言い換えると、主権者であるわれわれは、われわれ自身の力を、誰かを殺すためには使わないと決意するということです。(もちろん、正当防衛的・緊急避難的に犯人を射殺するというような場合は除きます。)

ひとことで言うと以上ですが、それだけだとちょっとそっけないので、もう少し詳しく説明してみようと思います。というのも、わたしとしては、非常にシンプルな話なので、少なくとも死刑制度反対の方は、皆さん同じように考えているものと思っていたのですが、ちょっとネットで調べてみたところ、あまりそういう議論をされている方がいなかったので、いささか不思議に思っているのですが、とにかくネット上ではあまり述べられていないタイプの意見であるようなので、少々詳しく述べておかなければならないように感じた次第です。Wikipediaの死刑制度反対の論拠でいえば、「社会契約説」と「人権」における反対論ということになりますが、内容を読むと、どうもちょっとニュアンスが違うんですよね。

ちょっと真面目に考えたので、である調で書いてみようと思います。 (さらに…)